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Hossein Hosseinkhani、田畑泰彦 京大らの論文が捏造、改ざんで9報目の撤回!

Hossein Hosseinkhani経歴1経歴2写し)、生体材料)元京都大学院生、田畑泰彦Yasuhiko Tabata経歴生体材料等) 京都大学ウイルス・再生医科学研究所教授らの論文が捏造、改ざんで撤回された。リトラクションウォッチのデータベースによるとHossein Hosseinkhaniの撤回論文数は9報、田畑泰彦の撤回論文数は8報

撤回公告と撤回論文、

Hossein HOSSEINKHANI, Teruyoshi AOYAMA,Osamu OGAWA and Yasuhiko TABATA(責任著者)
Proc. Jpn. Acad., Ser. B 77, No. 8, 161–166, (2001)

撤回理由

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  I, as the corresponding author, regretfully retract the above-mentioned paper published in Proc. Jpn.Acad. Ser. B77(8) 151–166 (2001).
  Mr. Hossein Hosseinkhani, the first author of this paper, published 18 papers with me when he was in my laboratory. The editors or I recently found that at least 8 of his papers carry figures that are apparently duplicated or modified. These papers have been retracted. I have found similar apparent duplications and modifications in Figure 1 of the above-mentioned paper published in Proc. Jpn. Acad. Ser. B, and am uncertain about the scientific integrity of the paper.
  Despite many attempts, I cannot reach Mr. Hossein Hosseinkhani via E-mail. All other authors agree with this retraction.

Yasuhiko Tabata,
Laboratory of Biomaterials, Department of Regeneration Science and Engineering Institute for Frontier Life and Medical Sciences, Kyoto University.

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責任著者の田畑泰彦は事実上捏造、改ざんがあった事を認めた。今回はHossein Hosseinkhani以外の著者による撤回。以前の撤回は編集長による強制撤回で著者らにとって不名誉だった。当初のうち、田畑泰彦らは不正の指摘や撤回要請を無視し悪質だったが、本ブログの報道や通報などで田畑泰彦らの研究倫理に対して学界などから厳しい扱いを受けるようになったのか、今回は田畑泰彦らが撤回を行った。

もともと田畑泰彦らの論文不正や撤回については本ブログが第一報で、私は当時(2016年6月頃)京大に通報を行ったが、京大は全く何の反応も示さず隠蔽したと言われても仕方ない扱いをした。京大は何の不正も認定していないし懲戒処分や学位取消しも行っていない。当時も指摘したとおり、Hossein Hosseinkhaniの博士論文の本論の一部は捏造、改ざんで撤回された論文を基礎にしていた。博士論文の主査が田畑泰彦で、その意味でも田畑泰彦の責任は重い。田畑泰彦Hossein Hosseinkhaniの敬称を"Mr."と書いているが、現在も博士号は取り消されておらず、不正に取得した博士号もそのままだ。田畑泰彦が"Dr."と書かず"Mr."と書いた事が博士の不正取得と自分が主査だった事と関係があるのかは不明。

京大はiPS研の捏造等事件について厳しい調査と懲戒解雇を行ったが、他の部署の調査や処分についは甘かった。理学研究科のA.L.の改ざん等事件では停職1年で済ませた(A.L.は停職期間中に辞職)Hossein Hosseinkhani田畑泰彦の捏造事件については上のとおり隠蔽したといわれても仕方ない扱い。

懲戒処分の程度が研究機関によってばらばらである問題は以前から指摘されていたが、同じ研究機関内でさえ程度が違う。同じ研究機関内でも調査を行うところもあれば隠蔽するところもある。上の京大iPS研とウイルス・再生研だけでなく東大の分生研(現、定量研)医学系など。他にも国立環境研究所・大阪大学事件など不当な扱いは多い。

Hossein Hosseinkhani田畑泰彦の捏造事件は通報してから約4年経過したので、たぶん今後も京大は隠蔽を続けるのだろう。Hossein Hosseinkhaniは一時期国立台湾科技大学副教授だったが、リトラクションウォッチによると現在はニューヨーク市のMatrix Inc.というバイオテクノロジー会社に勤務しているようだ。ソースはLinkedInHossein Hosseinkhaniが所属するMatrix Inc.の公式ページの問い合わせ先は台湾のようだ。捏造等の影響で転職したのかは不明。

京大の隠蔽は極めて不当。必ず調査と処分、学位取消しなどを実施してもらいたい。国立環境研究所・大阪大学事件、東大医学系医科学研事件など同様の扱いの事件が多いが、これらも同様に必ず被告発者に対する調査と処分などを行うべきである。


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