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Olivier Voinnetの研究不正が認定!停職2年に!!チューリッヒ工科大学は不正を白と不当判断!!

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フランス、スイスの著名な植物生物学者Olivier Voinnetの研究不正が認定され、フランスの国立科学研究センター(CNRS)から停職2年の処分を受けた。ただし、Olivier VoinnetがCNRSに戻らないと効力が生じないOlivier Voinnetは現在CNRSからスイス連邦工科大学チューリッヒ校(以下、チューリッヒ工科大学)に一時出向している

この問題は日本でも少し報じられた写し)。PubPeerで画像流用や操作等の不正が指摘され写し)、チューリッヒ工科大学とCNRSが調査した。

CNRSはOlivier Voinnetの論文には意図的な画像操作や重複がありfabrication(捏造)ではないがscientific misconduct(科学上の不正行為)に該当すると判断した写し)。意図的な画像操作等を不正行為と認めたが捏造ではないという事はfalsification(改ざん)と判断したという事か?CNRSはフランスの法律のため調査の詳細を公表できないという

CNRSの公式発表によると懲戒処分は「Mr. V, a 1st class research director is suspended for two years from the decision putting an end to his temporary assignment.」(写し) 一時出向先の職務終了の決定から2年間の停職処分。ネイチャーの記事だと「The suspension would take effect, however, only if and when he returns to the CNRS, Europe’s largest basic-research agency, says its spokesperson Julien Guillaume. Although Voinnet is a senior scientist with the CNRS, he has been on secondment at the Swiss Federal Institute of Technology Zurich (ETH Zurich) since November 2010.」(写し)と言及されたので、CNRSに戻ってから停職2年。一時出向のようだが、本当に戻ってくるのかは不明。事実上の無処分になるかも。ちなみに、日本の研究界では2年間も停職になる事はなく、長くても1年。これを超える場合は解雇になるのが通常。

一部の論文は撤回されており、撤回理由は不適切な画像を指摘され、著者が不適切な操作を確認し撤回要請したから写し)。撤回公告を見る限りでは、Olivier Voinnetらは不正を認めたように読める。

チューリッヒ工科大学の調査は極めて不当で、PubPeerの指摘写し)では明らかに画像操作や流用があり、CNRSも公式に不正を認めたのに不正なしと判断した写し)。誤りはあるが同大の規則では不正ではないという。調査報告書写し)。これによると32論文を調査した。注意義務違反でadmonition(訓戒、日本では厳重注意、訓告、戒告のどれか)を受けただけ。同大学は自浄作用がないのか?日本でも例えばO 30代女性研究者に対する早稲田大学や理研の調査が不当だった。これらの機関に対する評価は著しく下がり、早稲田大学は死んだと言われ早大取得の博士号は無価値で持っていると恥ずかしいから返還するという研究者まで現れ理研は自浄作用が全く機能しないと指摘されCDBは解体的出直しとなった。チューリッヒ工科大学は世界的に優れた自然科学系の研究機関でアインシュタインの出身校だが、今回の不正の握り潰しは研究機関としての自殺行為ではないか。

某国立研究機関で同様の事が起きないとよい。


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