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中嶋 芳雄、高松 衛、藤田 徹也ら、富山大学グループが二重投稿で懲戒処分!

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中嶋 芳雄Yoshio Nakajima)元富山大学理工学部教授高松 衛Mamoru Takamatsu写し理工学部准教授藤田 徹也Tetsuya Fujita写し経歴写し芸術文化学部准教授ら、富山大学グループの論文3編が二重投稿で取り消され、懲戒処分を受けた事が2月19日頃に報じられた。

『論文二重投稿、教授ら3人を懲戒処分…富山大

富山大は19日、学会誌などに論文を二重投稿し、学内規則に違反したとして、大学院理工学研究部の60歳代の男性教授を出勤停止10日、同研究部の40歳代の男性准教授を減給10分の1(1か月)、芸術文化学部の50歳代の男性准教授をけん責とする懲戒処分にしたと発表した。
処分は18日付。
同大の発表によると、問題とされたのは、2004年以降、学会誌などに「視覚」に関するテーマで掲載された論文4本。うち1本が3人の共著、2本は理工学研究部の教授と准教授の共著、1本が芸術文化学部の准教授の論文で、いずれも既に別の学会誌に掲載された論文と文章などが似通っていたという。
遠藤俊郎学長は「誠に遺憾。教職員の社会規範の順守に取り組む」とコメントした。』(読売新聞 2015年2月19日

「大学によると、3人は平成16~21年、視覚に関する論文3本を共著などで学会誌に投稿したが、内容が過去に発表した論文と同じだった。」(産経新聞 2015年2月19日写し

読売によると二重投稿論文は4編、産経によると3編。内容が矛盾している。3編は以下の取り消し公告で確認できる。読売の記事が正しいなら藤田徹也が関与した二重投稿論文がもう1編あるはずだが、確認できない。

人間工学誌の論文取り消し公告を転載する写し1写し2)。公告は2013年7月8日付。

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掲載論文の取消について

一般社団法人日本人間工学会 理事長 青木和夫

  日本人間工学会誌「人間工学」に掲載された以下の3件の論文は、編集委員会による予備調査を経た学術担当による本調査の結果を受け、理事会として慎重に審 議した結果、平成25年4月23日に開催された第20回理事会においてこれらの論文の掲載を取り消すことに決定いたしました.

 (1)取消論文名 高齢者を配慮した視覚バリアフリー用LED表示装置に関する基礎的研究
   著者 高松 衛,梅野 恵,中嶋 芳雄,中島 賛太郎,加藤 象二郎
   掲載誌 人間工学40(6), 323-325, 2004  論文の種類 短報

 上記論文は,下記論文と同じ研究成果の重複発表であり,二重投稿を禁止した本学会投稿規程に違反するとともに,下記論文の著作権を侵害しています. 

  論文名 Light-Emitting Diode(LED)情報板の視覚バリアフリー化に関する基礎的研究
     -高齢化社会への対応を目指して-
  著者 高松 衛,梅野 恵,中嶋 芳雄,中島 賛太郎,加藤 象二郎,佐々 和博
  掲載誌 視覚の科学25(1), 21-24, 2004  論文の種類 原著

 

(2)取消論文名 液晶ディスプレイを用いた高齢者の色覚特性に関する研究
   著者 藤田 徹也,中嶋 芳雄,高松 衛
   掲載誌 人間工学 43(3), 132-137, 2007  論文の種類 原著

 上記論文は,下記論文と同じ研究成果の重複発表であり,二重投稿を禁止した本学会投稿規程に違反するとともに,下記論文の著作権を侵害しています.

  論文名 白内障視環境下におけるディスプレイ装置に対する色覚特性に関する研究
  著者 藤田 徹也,中嶋 芳雄,高松 衛
  掲載誌 視覚の科学28(1), 26-30, 2007  論文の種類 原著

 

(3)取消論文名 水溶液の色相による心理効果に関する基礎的研究-入浴剤における-
   著者 高松 衛,中嶋 芳雄,銭 蘭慧,加藤 象二郎
   掲載誌 人間工学 44(6), 349-354, 2008  論文の種類 原著

 上記論文は,下記論文と同じ研究成果の重複発表であり,二重投稿を禁止した本学会投稿規程に違反するとともに,下記論文の著作権を侵害しています.

  論文名 水溶液の色相による入浴時心理効果の定量化に関する研究
  著者 高松 衛,中嶋 芳雄,銭 蘭慧,加藤 象二郎
  掲載誌 日本感性工学会論文誌 8(3), 799-804, 2009  論文の種類 原著

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読売の記事のとおり3人の二重投稿論文があり、具体的には上の(2)の事。だから二重投稿で処分された教員は上の三人と断定できる。つまり、中嶋芳雄が出勤停止10日、高松 衛が減給10分の1(1ヶ月)、藤田 徹也がけん責。

中嶋芳雄はリンク先によると昭和55年(1980年)3月東京工業大学総合理工学研究科物理情報工学専攻博士課程修了。遅れ無しで博士課程修了なら2015年2月時点で約62歳。現在は富山大学の研究者総覧で出てこないので離籍した。富山大学の教職員の定年は65歳(国立大学法人富山大学職員就業規則第17条2項ただし書き写し)なので、3年以上の遅れがない限り定年退官ではないはずだ。照明学会北陸支部の平成27年度幹事によると中嶋芳雄近畿大学豊岡短期大学に所属写し)。しかし同大の教員紹介を見ても中嶋芳雄の名前がない写し)。中嶋芳雄は同大に非教員の身分で所属か?少なくとも教員の身分を確認できない。普通、定年前に国立大学の教授から短大に異動する事はないし、まして非教員なら尚更だろう。中嶋芳雄は不正の責任で富山大学を引責辞任したのか。私は二重投稿で引責辞任した例を知らない。井上明久は60編以上の重複論文があり東北大学の調査委員会から正式に不適切と認定されたが猛省を求められただけで、何の処分も受けなかった。これは著しく不当。

また、上の(2)が二重投稿で取り消された事で平成20年に受賞した研究奨励賞が取り消された写し)。

二重投稿論文の著者は他にもいて、当時学生だった者も含まれているのだろう。彼らも富山大学に在籍していれば懲戒処分の対象になったかもしれない。

二重投稿も立派な研究不正なので、きちんと取り締まって再発防止に努めてほしい。


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