第1期電王戦は叡王戦の優勝者、山崎隆之八段が対局する。コンピュータに勝てるか?私はコンピュータが勝つと予想する。コンピュータは2年連続でA級棋士を破り、稲葉陽七段のような伸び盛りの強豪棋士すら破った。昨年は団体戦で負け越したが、2年連続でプロ棋士に勝ち越した。昨年の時点でもA級かB1並の強さを持っていたと思う。タイトルホルダーや羽生善治、渡辺明に勝っても全く不思議ではない。現時点でトッププロを凌ぐ強さという人もいる。情報処理学会はすでにコンピュータ将棋プロジェクトの終了を宣言した。
山崎隆之は強豪棋士の一人で現在B1。しかし、それほど強いという評価ではないだろう。A級昇級では広瀬章人や佐藤天彦といった人物に抜かされ、タイトル獲得でも糸谷哲郎に抜かされた。現時点での実力はこれらの棋士に劣ると評価されていると思う。そのレベルの棋士が昨年よりも強いコンピュータに勝てるかというと、分が悪いと思う。第1期電王戦はなぜか2番勝負だが、私は昨年のAWAKE - 阿久津主税八段の対戦のようにコンピュータの欠点をついた戦いにならなければ、コンピュータが勝つと予想する。しかし、山崎隆之にがんばってもらいたい。