大野里奈(Satona Ohno、筆頭著者、経歴、1981年頃生まれ、現在約35歳)カルフォルニア大学デービス校ポスドク、元東大医科研院生らの論文が捏造、改ざんで撤回され、東大が4日、調査委員会を設置して本調査を開始する事を決めた。これがYahooトップニュースで紹介された。
Yahooトップ、Yahooトップニュース(写し1、写し2)、その1(写し1、写し2)、その2(写し、写し2)。
前にジャーナリストの村中璃子氏が自分の活動でトップニュースを作った事を感無量と言及した事がある。たぶんジャーナリストにとって、自己の活動がトップニュースで報道されるのは大きな業績なのだろう。
私の活動がトップニュースで紹介されたのは何度目だったか忘れてしまった。絶対に2回以上あったと思う。STAP細胞事件は日本史上最大の科学スキャンダルで、社会改善に貢献できた。2回サイエンスで紹介され、全国放送のニュースでも紹介された。他にもいろいろ報道された。
今年に入って報道された研究不正事件は19件くらいあると思う。そのうち約9件が私の活動か情報提供で新聞等で報道された。サイエンスとYahooトップニュースで紹介されたものが各1件。研究公正の実現や社会の改善に貢献しているだろうか?論文を発表するより、学術コミュニティや社会一般の人たちに読まれ、社会に良い影響を与えているかもしれない。
こういう事はジャーナリストとしては業績になるのかもしれないが、匿名活動のために業績にならず。ポストの獲得、昇進や予算獲得なく、寄付や受賞もない。アフェリエイトさえやっていないので本当にボランティアだ。
その分研究公正が実現してほしいと思っているが、最近の某国立大学の調査裁定等をみると、相変わらず不公正な対応が改善されず残念だ。
現在の研究公正の実現は匿名活動がなければ成り立たないものだ。顕名で活動すると不公正な調査で黒を白にされたり、規則を守らなかったりして、理不尽に悪者扱いされ、ハラスメントを受けてしまう。PubPeer等の登場で研究不正の活動はどんどんネット上の追究に移っていくだろう。私は文系の和文誌等のまずい状態を必ず改善しないといけないと思っている。
顕名で活動すると寄付等も得られ、APRINやRetraction Watchはそれで活動している。APRINは活動しているものの、研究不正の相談活動を行っていない。はやく実施してほしい。日本もAPRINのような団体にがんばってほしい。