世界名作劇場の牧場の少女カトリ(1984年)はなかなか気にいった作品だ。
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直接にはリンク先より、世界名作劇場 牧場の少女カトリ
残念ながら低視聴率で、世界名作劇場終了の危機にもなった作品らしい。たぶん原作の知名度がかなり低かった事や前作のアルプス物語私のアンネットが罪と贖罪を描いたもので子供にはわかりにくかったため視聴率が低くその悪影響の流れを受けた事、農耕、牧畜、子守りをしながら学問に励むカトリの姿が主流だったので、地味な展開が長く続いた事が低視聴率の要因だったのではないかと思う。しかし、キャラクターが可愛らしく、個人的には勉強ができて学問に励む話は好きだったので、気に入っている。
これには算数の問題が出てくる。作品の中で答えが示されていない部分があるので紹介する。
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牧場の少女カトリ 第36話 10分50秒頃
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カトリ「「20リットルの水が入る樽があります。でもその樽の底には穴が空いていて、1分間に1リットルの水が漏れてしまいます。その樽に3リットルの水が入るバケツで、1分間に1回ずつ水を入れたら、何回で樽は一杯になりますか?」」
ペッカ「穴のあいた樽に水を入れる奴なんてアホだ。第一樽に穴があいていたら、いくら水を入れてもすぐに減っちまうだろ?いつまでたってもいっぱいにはならないぜ。」
カトリ「これは算数の問題だから。」
ペッカ「でも、いくら算数の問題だっておかしいよ。俺だったらまず樽の穴を塞いじまうね。それから水を入れるんだ。20リットル入りの樽だから3リットル入りのバケツだったら、えーっと、7回もやればいっぱいになっちまうよ。な!そうだろ?」
ヘンリッカ「なるほどね。私もペッカに賛成だわ。それが賢いやり方ってもんよ。」
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(牧場の少女カトリ 第36話 より)
算数の問題としての解答
樽には1分間あたり正味3-1=2リットルの水が入る。よって20÷2= 10分 ・・・(答)
ペッカの答えは現実問題としての答え。学校へ行かずに現場労働している人の知恵はこういう感じなのかもしれない。
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牧場の少女カトリ 第43話 15分15秒頃
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(1)5+3、(2)12+7、(3)26+13、(4)17+38、(5)177+94
(6)38-15、(7)222-155
(8)7×4、(9)24×3、(10)35×7
(11)450÷25、(12)876÷73
(13)36.8-2.82÷0.3×3.5
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(牧場の少女カトリ 第43話 より)
答え
(1)8 (2)19 (3)39 (4)55 (5)271
(6)23 (7)67
(8)28 (9)72 (10)245
(11)18 (12)12
(13)3.9
計算は全てかなり初等的。当時のカトリは11歳で学校に行かずに働きながら勉強した。そういう人が全問正解したのは素晴らしい。
カトリは最終的に小説家になった。学問は大事である。