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ノーベル賞受賞者、Frances H. Arnoldがサイエンス論文を撤回!捏造か?

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2018年にノーベル化学賞を受賞したFrances H. Arnoldカルフォルニア工科大学教授、63歳、責任著者)が2019年に発表したサイエンスの論文を撤回した。

撤回理由は

「After publication of the Report “Site-selective enzymatic C‒H amidation for synthesis of diverse lactams” (1), efforts to reproduce the work showed that the enzymes do not catalyze the reactions with the activities and selectivities claimed. Careful examination of the first author's lab notebook then revealed missing contemporaneous entries and raw data for key experiments. The authors are therefore retracting the paper.」(撤回公告より)

結果を再現できず、筆頭著者のラボノートを注意深く調べても主要な実験に対する実験当時のノートの記入や生データがなかったという。これは捏造と言われても仕方ない。

撤回された論文

Inha Cho(筆頭著者、紹介1紹介2博士課程の院生韓国籍?), Zhi-Jun Jia(筆頭著者、ポスドクツイッター), Frances H. Arnold(責任著者、ツイッター
Science  Vol. 364, Issue 6440, pp. 575-578 10 May 2019

撤回論文の筆頭著者はInha ChoとZhi-Jun Jiaだ。リトラクションウォッチによるとInha Choは既に研究室を去ったようだリトラクションウォッチによると撤回公告に続けて「The first author, Inha Cho, is no longer working in the lab, Arnold told Retraction Watch.」と記載されたので、撤回公告の"first author"はInha Choだろう。これは捏造と言われても仕方ない事案であり、ノーベル賞受賞者が責任著者となったサイエンスの論文が捏造の疑いで撤回されたのだから、少しスキャンダラスかもしれない。

BBC NEWS

日本だとノーベル賞受賞者が研究不正を認定された事例はない。実行者と認定されていないが、山中伸弥氏が複数の捏造論文の共著者になっていた事例はある。ビスファチンの論文は捏造を疑われ撤回された。これは一時期撤回後に引用回数世界最多の論文だった。

日本だと偉い人が関わっていると公正な調査を行わず、とにかく不正を認めない方向ばかりで取り扱うが、今回の事件は公正に調査を行ってほしい。


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