ロシアの学術誌が800以上の論文を撤回した[1]。理由は盗用、自己盗用、ギフトオーサーシップなど[1]。以前にロシアの学術界は腐敗していて博士論文の盗用などが横行している事を文献で読んだ事がある。Dissernetという著名サイトが政治家などの盗用を告発してロシアで知名度が高い事も知っていた。
日本も論文撤回ランキング1、3、4位などが日本人医師で不正大国なんていわれちゃっているのかもしれないが、ロシアも負けていない。ロシアの場合、動機は昇進などのため。中国も以前に査読欺瞞で一度に107報の論文が撤回された事がある。中国の学術界も腐敗しているのかもしれない。
中国はどうかわからないが、ロシアと日本で違うところはロシアの場合、Dissernetという優れた研究不正の告発サイトがあって、表彰されたり大きく称賛されているが、日本だとこのような事が全くない。
研究公正の活動を行っても教授などのポジションは得られないし、予算も得られない。あるのは嫌がらせだけだ。
「では、お前はなんで研究公正の活動やってんだ?」
と言われるかもしれないが、そういえば私はなぜこの活動をやっているのだろうか。
まあ、それはいいとしても、ロシアが800報以上の論文を撤回して公正さに努めた点は良いのではないかと思う。
参考
[1]Science 2020.1.8