愛知学院大学が追加調査で20報の論文捏造と不適切なオーサーシップを認定した。重大な責任がある元歯学部講師と薬学部准教授の氏名が公表された。この件は2018年に一度捏造が認定され、つい先日リトラクションウォッチが19報目の論文撤回を報じた。
調査結果によると2013~2017年に発表された20報の論文を追加調査して、全てで捏造と不適切なオーサーシップが認定された。原因は研究倫理の関する認識の欠如など。
不正行為者は常態的かつ長期的に捏造を繰り返していた。元歯学部講師は追加調査委員会からの複数回の調査依頼に対して無回答だった。辞めてしまった後だと調査に協力しない事が多く、調査が難航する事がある。
東大医科学研事件では筆頭著者が辞めて逃げてしまって本調査結果は未だに出ていない。打ち切られたのかもしれない。
OB事件(大阪大学、国立環境研究所)では筆頭著者がだんまりを決め込んでいるようだ。この事件は阪大・国循事件と同じく不正な大量訂正があった。阪大・国循事件は現在調査中で筆頭著者が懲戒解雇相当となっているので、調査に協力せず難航しないか心配している。
OB事件(阪大・国環研)、阪大・国循事件、愛知学院大事件は長期かつ常態的研究不正事件で、研究不正事件ではこのように長期かつ常態的に研究不正をやってしまっているケースもよくある。愛知学院大事件はOB事件(阪大・国環研)、阪大・国循事件のように大量訂正で隠蔽するという恥の上塗りがないだけましだ。
再発防止に努めて頂きたい。