福井大学の60代女性教授が千葉大学の60代の男性教授と協力して査読偽装を行った疑いが報じられた[1]。査読偽造は2012年にムン・ヒュンインの事件が最初に発覚してから世界的によく行われ、学術誌が大量の論文を一度に撤回したり、偽の査読者をあっせんするブローカーがいるなど国際的に問題視された不正行為だ。日本でもいつか出るだろうと思っていた。捕食出版や大量訂正による隠蔽など学術界の悪い不正の流行が日本でも行われている。改善しないといけない。
エルゼビアが不正と認定、福井大学教授に撤回勧告[1]。福井大と千葉大が調査委員会を設置して調査中。毎日新聞によると論文の作成に加わった男性研究者は女性教授の圧力で従わざるを得なかったという[2]。
毎日新聞によると日本で査読偽装が発覚したのは初の例だという[1]。2017年4月にシュプリンガーが査読偽装でTumor Biologyに掲載された107論文を撤回。大部分は中国の医学系の論文であったが、愛知医科大学の所属員の論文も査読偽装で撤回された。日本の研究機関に所属していた者の論文が査読偽装で撤回されたのは、たぶんこれが最初の例。日本の研究機関に所属していた者の不正だったのかは不明。
研究公正に関心のない人は査読偽装(Fake peer review)を初めて聞いたという人もいるかもしれないが、この分野では10年前から国際的に大問題になっている事で全く新しい事件ではない。日本も悪に染まってしまったのかもしれないが、必ず改善が必要。リトラクションウォッチが査読偽装の防止策を出していたような気もするが執筆時点で文献を見つけられなかった。たぶんあると思うので、そういうものを参考にして改善してほしい。
査読の公正さが問題視されているかもしれないが、学会などが論文著者とぐるになって不正な査読を行って、捏造を隠蔽するための大量訂正を掲載した例など、前から査読の公正さが欠如した扱いが続発していた。必ず改善してほしい。