高エネルギー物理学の研究で有名なCERNの次期機構長にヒッグス粒子の存在を世界で初めて証明したイタリアの物理学者Fabiola Gianotti氏が就任予定とネイチャー誌が報じた。女性の機構長は初。ヒッグス粒子は素粒子に質量を与える粒子で標準理論の中で唯一未発見の粒子だった。2012年にLHCの実験で発見され世界的に注目され2013年にヒッグス粒子による質量の起源を説明するメカニズムを提唱したフランソワ・アングレール氏とピーター・ヒッグス氏にヒッグスノーベル物理学賞が授与された。
これは理論に授与されたものだが、ヒッグス粒子を発見した実験や論文にもノーベル物理学賞が出るだろう。その論文は1,2だが、このような非常に大規模な実験はFabiola Gianotti氏だけの貢献で実現できるはずがなく他にもたくさんの共同研究者の貢献がある。この論文の著者はp41~56に記載されているすべての人だ。科学分野のノーベル賞は団体に授与された事はなかったと思うが、制度上は団体に授与できたと思う。この実験のように貢献者がたくさんいる成果についてはボスなど数人に授与するのではなく団体に授与した方がいいと思う。一説には素粒子実験はトップにならないとノーベル賞をとれないと言われるが、ボスだけが重要な貢献をしたわけではないと思うので公正な扱いが実現するとよい。