2014年3月6日に理研関係者は小保方晴子が論文発表後初めてSTAP細胞の再現に成功したと公表した[1]。3月14日の中間報告でも竹市センター長が完璧な意味での再現には成功していないと公表し、理研は一部の再現には成功しているという趣旨を正式に公表した。これは嘘を公表して新聞に誤報を出させたiPS臨床研究捏造と同じような事か[2][3]。
小保方晴子がSTAP細胞の再現に成功したというのは嘘で自家蛍光を再現成功と公表した可能性が高い。8月下旬の検証実験で丹羽仁史をリーダーとしたチームがOct3/4陽性細胞の発現さえ再現できず自家蛍光に過ぎなかったことを報告した。Oct3/4陽性細胞の発現か自家蛍光なのかを区別するのは簡単だ。3月6日頃は疑義が強かったのに、簡単にできる確認さえせずに理研が報道に虚偽を発表したのは少なくとも重過失ではないか。さらに多能性の確認は全く行わず、「STAP細胞が再現できた」というのは明らかに誇大表現で、多能性を持つSTAP細胞が再現できたように誤信させた点は故意の捏造ともいえる。もともと小保方晴子はES細胞等をSTAP細胞と偽ってデータ捏造したのだから、3月6日の再現成功も本当は再現できてない事を知っていたに違いない。小保方晴子は悪意で嘘の報告をし、正当性をほとんど確認することなく理研が事態の鎮静化のために再現成功と虚偽発表し産経新聞に誤報を出させた。これはiPS臨床研究捏造による誤報と似ていると思う。
きちんと裏付けがあると言えないので産経新聞以外の新聞社は報じていなかったが全国紙の産経新聞が報じたために再現成功と誤解した人が多かった。特に擁護派の人たちはネットで大騒ぎし私は叩かれ被害を受けた。小保方晴子や理研の虚偽発表に文句を言いたい。さらに小保方晴子の検証がはじまってからツイッター上で産経の誤報が拡散され、あたかも小保方晴子が検証を行ってSTAP細胞の再現ができたという虚構が拡散された。おそらく擁護派の人たちの仕業。
小保方晴子は200回以上STAP細胞を作製できたと述べた。それは自家蛍光を誤認したという見解があるが200回以上も誤信するのは少なくとも重過失だと思う。私は重過失ではなく悪意だったと思う。なぜなら、小保方晴子はES細胞等をSTAP細胞と偽って都合のいいデータを何度も捏造したのだからSTAP細胞が捏造だとわかっていたに違いない。弱酸につけて緑色に光った細胞が多能性を示さない事をわかってて虚偽発表した。そういう嘘に理研上層部や産経新聞が騙されてしまった。産経新聞はともかく理研上層部は専門家集団でありながら、簡単にできる確認さえせずに小保方晴子の発言を鵜呑みにして虚偽公表したのは事態を沈静化したという思惑のためだろう。私はそれは悪質だと思う。
一般人のツイッターやブログなどでどうでもいいような事を書くなら杜撰な確認でもいいかもしれないが、大きな研究不正の疑義を持たれている中で理研が報道に見解発表するのはそれらとは全然レベルの違う話で、事態の沈静化のため簡単にできる確認さえせずに小保方晴子の発言を鵜呑みにして虚偽発表したのは悪い。
参考
[1]産経新聞 2014.3.6
[2]iPS臨床研究捏造:2012年10月に山中伸哉がiPS細胞作製でノーベル賞を受賞してすぐに東大の研究者がiPS細胞を使った心筋移植手術に世界で初めて成功したと学会でポスター発表し、読売新聞などに売り込みトップニュースとして報じられた。しかしそれが虚偽だったという事件。読売新聞等に大誤報を出させたとして約1ヶ月猛烈に報道された。
[3]本稿の誤報の定義は大辞泉の「まちがった知らせ。報道されたことが事実と違っていること。」に従う。ただ、新聞における誤報の定義はよくわからない。論文等の成果を報道し、後に間違いと判明した場合に誤報となるのか不明。