NHK クローズアップ現代 2015年3月10日放送
東大分生研事件ではデータの仮置きを置き換え忘れて発表したケアレスミスと研究者が弁明。調査委員と思われる人物は置き換え忘れは考えられないし、実験ノートを調べても実験の形跡がないので虚構と判断した[1]。名古屋市立大学医学系でも岡嶋研二と原田直明が学会発表の練習用資料に仮作成したデータを置き換え忘れて発表したと主張。東大も名市大も主張を退けた。
こんな言い分を認めたら、創作的弁明のために不正が認められる事はないだろう。早稲田大学は小保方晴子の下書きの博士論文を誤って提出したという弁明を認めたが、早大の信用を著しく落とした。理研や早稲田大学が信用や評価を著しく落として甚大な損失を被ったのは研究不正よりも不正の問題に対して不公正で消極的な態度をとった事が大きい。現在は日本学術会議を中心に研究公正のために学術界が大きな努力をしている。くれぐれも研究不正の問題に対して不公正な態度をとらないでほしい。