Anil Pottiはリトラクションウォッチでよく登場したので知っていたが、事件の詳細は知らなかった。Anil Pottiはインド人でデューク大学の医学研究者、医師で癌学が専門。画期的研究成果を出したが捏造が発覚し大学を去った。捏造が最初に告発された時にスター研究者だったAnil Pottiを守ろうとしてデューク大学がいいかげんな調査で不正なしと結論したという。最終的には不正が認定され大学を去った。
研究機関が不公正な調査をした例は日本でもあり、例えばKyoto Heart Studyの京都府立医大のお手盛り予備調査や琉球大学の岩政輝男学長(調査当時)の不正論文調査などが例。某国立系研究機関の例は有名だが公式認定されていないので明示は止めておく。
どの国でも似た事例がある。米国はパソコンデータの復旧などまで行って調査するので、日本よりも不正調査制度がかなり進歩していると思う。若く美人で人柄も良く超優秀という評判の女性研究者の大規模不正などは小保方晴子を想起させる。