鳥巣京一 元福岡市博物館学芸員(Kyoichi Torisu-写し1、写し2、とりす きょういち-写し1、写し2、1953年生まれ、元福岡市博物館学芸課・主査-写し1、写し2、62歳) は「福岡市博物館研究紀要」と「福岡市総合図書館研究紀要」で合計25本の論文や解説の432か所で盗用を行った。福岡市は市博物館のウェブサイトから鳥巣京一が書いた論説をすべて削除し、年度ごとの再任用を3月末で打ち切った[1]。
上の公式発表と横浜市図書館蔵書検索を合わせると、例えば次の論説等が盗用だった。
鳥巣京一 明治期北海道捕鯨業 福岡市総合図書館紀要 第7号 p34、2006
鳥巣京一 伴天連のみたキリシタン黒田氏 福岡市総合図書館紀要 第6号 p45、2005
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横浜市立図書館の蔵書検索、2015年6月12日実行
福岡市博物館紀要はウェブで公開されている。これをみると例えば「わが国の捕鯨業における職人史の一研究 福岡市博物館紀要 第23号 p39 2013」が報道のとおり削除されている事がわかる。
公式発表によると鳥巣京一は1992~2014年までほぼ毎年のように盗用を繰り返した。[1]によると福岡市の聞き取りに対して鳥巣京一は「著作権に関する認識が甘かった」と説明した。ここまで長期に渡って常習的に盗用を繰り返したのは少し珍しい。かつてアニリール・セルカンやハンス・ゴッティンガーの盗用事件があったが、鳥巣京一は同類か?
福岡市は鳥巣京一の雇用を打ち切ったのはいいが、なぜ懲戒処分をしなかったのか。ここまでやれば懲戒解雇が当然で、退職金を返還してもらわないといけない。
参考
[1]読売新聞 2015年5月1日