New!(2014.3.18)
☆早稲田大学常田聡研究室出身者の博士論文剽窃疑義。小保方晴子は常田研出身。
☆2014年3月17日時点の状況
・調査について
Nature誌がSTAP細胞論文の調査を開始しました。理研もSTAP細胞の2論文だけを調査対象とし中間報告を出しました。また早稲田大学はTissue Eng.誌の論文と博士論文の調査を開始しました。共著者のCharles Vacantiが所属するハーバード大学も調査を開始しました。
STAP細胞が存在するのかの科学的調査を理研が開始すると報道されました。
・画像や剽窃の疑義について
Nature誌によると、Tissue Eng.誌の画像の重複等の問題(たぶん上の画像1,2などの問題)に関して責任著者のCharles Vacantiは「いくつかのパネルを混同してしまった」と説明し、同誌に訂正を要求しているそうです。朝日新聞によると、間違ったデータを正しいものに差し替えるのではなく、削除することで訂正するとVacantiは述べています。VacantiはTissue Eng.のFounding Editorです。学位を与えた早稲田大学広報室は「仮に問題の画像が取り消されたとしても、博士論文の趣旨に影響しないと考えている」としています。
また、STAP細胞論文の共著者である若山照彦(山梨大学)は胎盤の類似画像(画像4)の件に関し朝日新聞に対して「同じマウスで角度が違う写真を2回使ってしまい、一方の削除を忘れた単純ミス」と説明しました。理研の中間報告ではそれが認められました。
剽窃に関しては理研が調査中です。ただ、(2−4)に関しては必然的に似た記述になるので剽窃を認めませんでした。画像3は切り貼り等を認めましたが調査中です。他の画像の疑義の言及も確認できません。
また日本分子生物学会は「今回の論文等に関しては、データ自体に多くの瑕疵が有り、その結論が科学的事実に基づき、十分に担保されているものとは言えません。また多くの作為的な改変は、単純なミスである可能性を遙かに超えており、多くの科学者の疑念を招いています。」と述べ、Nature論文2編の撤回と全生データの即時開示などを求めました。
・論文の撤回について
理研の著者はSTAP論文の撤回に同意。理研も取り下げる方針です。C.バカンティが反対していますが、3月14日のNature news blogによると著者全員が同意しなくても主要な結論を支持する証拠が提供されなければNature誌編集側が撤回を決定し得ることが明らかになりました。撤回の公算が大きくなりました。
小保方晴子は博士論文の撤回を早大に要請。事実上博士論文の不正を認めました。
・STAP細胞の再現性
2014年3月18日午前2時52分現在まで第三者がSTAP細胞の再現性を確認したという報告はありません。論文発表後小保方は再現したと報じられました。しかし、Oct3,4陽性細胞を確認した程度でSTAP細胞を再現したとはいえない状況だと3月14日の理研の中間報告で判明しました。
Nature誌によると、「ネイチャー誌の質問に回答した10人の著名な幹細胞科学者は誰も小保方の結果(STAP細胞の作製)を再現できなかった。しかし、再現を試みた人のほとんどは小保方と同じ型の細胞を使わなかった」(Nature誌の引用かつ翻訳)とのこと。
プロトコルが複雑なためか、共著者の若山ですら山梨大に移転後はSTAP細胞の再現実験に失敗。しかし、若山は理研時代に小保方の指導を受け、自身でSTAP細胞の作製を確かめたので「結果は絶対に正しい。」とNature誌に回答していましたが、データに重大な問題が見つかり確信がなくなった、論文の取り下げを他の共著者に呼びかけ外部の人に検証してもらうべきだとNHKに回答しました。
小保方晴子はNatureのニュースチームの質問に回答しませんでした。小保方の説明は一切確認できません。小保方の説明が必要です。
理研はSTAP細胞の詳細な実験手技解説を公開しました。理研は「今後、さらにより体系的な実験手技解説も準備し、整い次第、学術誌やオンライン媒体等で発表していく予定」(理研HPからの引用)と公表。
しかし、この実験手技解説によるとSTAP細胞で作った8体のクローンはすべて再構成されたT細胞受容体(TCR)対立遺伝子を含まなかったと言及されています[p8 (iii)]。T細胞が弱酸刺激でSTAP細胞となればTCR再構成が見れるはずで論文の重要な証拠でしたが、それが揺らいでしまいました。上の若山が言及したデータの重大な問題の一つはこれです。他にも☆2,3部分で示した重大な問題があります。
これらのことや共著者の若山ですら研究成果に確信がなくなったこと、理研も存在不明と認識を変更したことを考えると、STAP細胞の正当性は危うい状態かも しれません。ただ、STAP細胞の再現性がないと決まったわけではなく決着をつけるには複数の機関の再現性確認が必要です。発表直後に宣伝されていたほど STAP細胞を作るのは簡単ではないことを理研も認めました。
画像他1、「STAP細胞を本当だと思うか?」という質問の投票結果。論文発表後5週目まで。
Knoepfler Lab Sterm Cell Blogより。
科学の真偽は多数決で決まるものではありませんので、参考程度にとどめてください。
☆読者のみなさんへ(2014.2.15 午後11時7分 記載)
念のために述べますが、現在世界中の研究機関でSTAP細胞を追試中で再現性がはっきりするまでSTAP細胞の真偽は不明です。本文の指摘は再現性とは別問題です。
(2014.2.16 午後11時20分 追加)
本記事は非常に反響があり、読んで頂いた読者の皆様に感謝します。ありがとうございます。しかし、私としては記事を正しく執筆しているつもりですが、本記事公表後のネットの影響を見ると、記事の閲覧や伝聞の過程で間違って伝わっている現象を見ました。本記事の内容に関してはきちんとご確認くださいますようお願い申し上げます。
また、論文に改ざん等の不正があるかは理研、早稲田大学、Nature誌、ハーバード大学の調査結果が出るまで不明です。タイトル等の不適切という言葉は少なくとも論文に誤り又は不十分な点があり、それを不適切と表現しています。