26日、熊本大学は附属病院の男性助教らが2005年に発表した論文1報のグラフが捏造だったと公表した。自己申告で調査が開始され、本人が著者になっている全82報を調査したところ、1報について捏造を認定した。自己申告のため懲戒処分ではなく内部処分。
朝日新聞によると『大学の調査に対し、男性助教は「なぜ同じものを掲載したのか分からない」と話し、グラフの執筆を担当した共同筆者は調査に応じず、現在は連絡がつかないという。』[朝日新聞(写し)より]捏造は男性助教ではなく、別の著者によるものという事だろう。
自己申告で全論文の調査が開始され、論文の撤回手続きを行ったのは良い事だ。熊本大というと光山勝慶らの論文9報が捏造で、たったの停職1月で済んだ事件や鈴木実の改ざん事件があった。ORIが鈴木実の改ざんを認定したが熊本大はお咎めなし。同じグループで改ざんを行った高橋孝夫は岐阜大が調査し、停職6月となった。光山勝慶や鈴木実に対する熊本大の対応は適切でないと思うが、今回自己申告した男性助教の行動は良かったと思う。
どうでもいいが、この人は論文を82報も出して助教なの?