西川和男(Kazuo Nishikawa、経歴、写し)関西大学外国語学部教授が関西大学外国語学部紀要に発表した論文が盗用のため取り消された。
取り消されたのは
(A)西川和男 関西大学外国語外部紀要 第10号 pp83~98 2014年
(B)西川和男 関西大学外国語外部紀要 第11号 pp1 ~14 2014年、写し。
(C)西川和男 関西大学外国語外部紀要 第12号 pp1 ~10 2015年、写し。
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(1) 3編の論文は、「研究論文」としてオリジナルな議論を展開することを論文の冒頭で宣言している。しかしながら、そのような知見や展開が見られず、参照文献の訳出に終始しているので「研究論文」とみなすことができない。
(2) 参照元に関しては明示されているが、訳出された箇所が正確に分かるようにページ番号を示すなどの学術論文としての適切な体裁がとられていない。
(3) 訳出箇所が多いため、著作権の適正な取り扱いに関して問題がある。
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(取消し公告より)
文科省ガイドラインの盗用の定義は「他の研究者のアイディア、分析・解析方法、データ、研究結果、論文又は用語を、当該研究者の了解もしくは適切な表示なく流用すること。」
即ち、適切な表示なく他社の著作を流用すると盗用。取り消し公告にオリジナル著作の明示がないが、(B)、(C)に関しては参考文献として西川和男の著作がないので、他者の著作を適切な表示なく流用した事になり、(B)、(C)に関しては盗用。(A)に関しては論文を確認できないが、盗用か二重投稿。
念のため説明するが、他者の著作を適切な表示なく流用すると盗用、自己の著作を適切な表示なく流用する二重投稿(自己盗用)。自己申告で発覚した。
関西大学は厳正に対処しなければならない。