アルファ碁が韓国の李世●(イ・セドル)九段(33)に勝利し、4勝1敗で圧倒した。(●=「石」の下に「乙」)ネイチャー誌もこの件を報じた。サイエンス誌の記事(トップ)。
イ・セドル九段は世界最強棋士の一人。アルファ碁はイ・セドル九段を圧倒したから、もはや人間はコンピューターに勝てないという事かもしれない。日本では井山裕太六冠が七冠独占目前で、100年に一人出るか出ないかの天才の全盛時代という好機だが、日本のトップ棋士は国際棋戦で勝てないので韓国のトップ棋士より弱いと思う。そういう意味でイ・セドル九段が世界最強棋士の一人というのは間違いなく、アルファ碁がイ・セドル九段を圧倒したのは衝撃的。
日本でも数年前からコンピューター対プロ棋士の対局があり、コンピューターがプロ棋士を圧倒した。もう成績的にはコンピューター将棋の方が羽生善治名人より強いという。囲碁は将棋より場合の数がずっと多いらしいから、コンピューターが人間の実力を上回るのは囲碁の方が後だと思っていたが、最強棋士を倒したのは囲碁が先だった
もっとも、人間の実力をコンピューターが追い抜いたのは囲碁、将棋でどちらが早かったかは不明。先に書いたとおり成績的にはコンピューターは既に羽生善治名人の実力を上回っており、囲碁に先を越されたのは将棋連盟が悪影響を避けるため羽生善治名人との対局を避けたから。1年くらい前に対局が実現していればコンピューター将棋が先に最強棋士を倒していただろう。
上で述べたとおり、現在は井山裕太六冠が七冠独占目前で、100年に一人出るか出ないかの天才の全盛時代という好機だから、アルファ碁はぜひ井山裕太六冠と対戦してほしい。
数年後には将棋も囲碁も人間が全く勝てなくなる時代がくる。知人がターミネーターの世界みたいになったら嫌だと言っていた。