Quantcast
Channel: 世界変動展望
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2104

中国では盗用が多いか?

$
0
0

最近文系の博士論文の不正を見て、中国人女性の盗用が多いと思った。具体的には呉明璽牛志玲黄婕など。男性では晏英も同様。牛志玲呉明璽晏英の博士取り消しは各所属大学初の博士取り消し。

学位取り消しはめったにないから、各大学初の学位取り消しが中国人ばかりだったのはなぜか不思議に思った。私は倫理教育が十分でない事や慣習や文化の違いの要因があると思ったが、それだけではないかもしれない。

京都大学化学研究所教授 平竹潤 氏のポケットゼミ、中国の盗用の話は12:55頃から

動画の平竹潤氏の話では中国では学生の博士論文を業者に渡して盗用がないかチェックし、パスしたものだけを審査するという。平竹潤氏はそういうビジネスが成立するくらい盗用学位論文が多いのだろうと推測した。先日ロシアの盗用博士論文の多さと学術界の腐敗を紹介したが、中国も盗用学位論文が多いようだ。また、「浙江大学学報(英語版)」編集部の張月紅氏がネイチャーのコラムで「中国の某雑誌、投稿論文の31%が盗作と判明」と発表した[1]。

あまり言いたくないが、中国では盗用を当たり前だと思っている人が多いのかもしれない。だから中国人の留学生の盗用博士論文が日本でもいくつか見つかったのかもしれない。確かに引用等に対する慣習や文化の違いという要因はあるだろう。しかし、中国内部でも盗用チェックのビジネスが成立するほど盗用が多いなら、国際的にも盗用と非難されても仕方ない学位論文が数多くするという事ではないか。

日本人も含めて研究倫理教育をしっかり行う事が重要である。

参考
[1]Record China 2010.9.17


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2104

Trending Articles