7月場所も終わりが近い。稀勢の里の綱とり場所で、現在2敗。もし13勝2敗で優勝すれば横綱に昇進するだろう。横綱はどの力士にとっても憧れの地位だから、横綱になれるチャンスがあればぜひ横綱になってほしいと思う。その意味で私は稀勢の里にがんばってほしいと思っている。
一方で横綱は最高位にふさわしい成績が求められるから、横綱の地力を持っていない稀勢の里が横綱になると、かえって辛いと思うので横綱にならない方がいいと思う部分もある。これまでの稀勢の里の取組をみると、どう考えても横綱の地力はなく、横綱になっても相当な成績を残せないまま引退するだろう。優勝は1回だけで終わるかもしれない。若乃花勝や大乃国や三重ノ海は弱かったが、稀勢の里はもっと弱い。栃若時代から見て、ここまで弱いやつはいなかったと思う。
以上のように、横綱になるためにがんばってほしいと思う点と反対の点があるので、私は稀勢の里が横綱になる事について賛成も反対もしない。横綱の地力があれば賛成だが、それがないのは残念だ。