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将棋連盟、藤井聡太をスターに作り上げる戦略

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最年少棋士となった藤井聡太四段が炎の七番勝負の最終局で羽生善治三冠に勝ち、スポーツ新聞の一面トップや他の新聞やニュースでも大きく報じられ、注目を集めた羽生善治が藤井聡太を絶賛する報道もあった公式戦も13連勝中で、デビューしてからの連勝記録を更新

炎の七番勝負の対戦相手と結果は

第一戦 増田康宏四段 2016年新人王 勝ち
第二戦 永瀬拓矢六段  負け
第三戦 斎藤慎太郎六段 2015年度勝率1位 勝ち
第四戦 中村太地六段 2011年度勝率1位(0.8511) 勝ち
第五戦  深浦康市九段 A級棋士 勝ち
第六戦 佐藤康光九段 A級棋士 永世棋聖資格保持者 勝ち
第七戦 羽生善治三冠 七冠独占者、永世七冠、最多タイトル獲得、勝ち

6勝1敗。

上の棋士を相手に新人の四段がこの成績を出すのは、大相撲でいえば新十両が横綱、大関、三役3、4人と伸び盛りの強豪平幕上位2人くらいを立て続けに破ったような感じ。普通はない。なぜなら一般に新人の四段とA級棋士やタイトルホルダー等とは実力が大きく違うからだ。藤井聡太の天才ぶりが光った。だから、大きく騒がれている。

炎の七番勝負は非公式戦で、藤井聡太を持ち上げてスター化し、売り込んで金儲けするための戦略だ。将棋連盟にとっては昨年のスマホ不正などで大きく失墜した将棋界の信頼と悪い収益を回復するため、久々に現れた天才棋士の登場を絶好の金儲けのチャンスととらえ、藤井聡太を大きく売り込んで大きく儲けたいという考えだ。

連盟の目論見どおり、藤井聡太は新たに登場したスターと化しつつある。羽生善治が落ち目になってきている中で、次は藤井聡太を中心に売り出して金儲けしますよという宣言のようだ。

藤井聡太はこれからもスターとして将棋界の広告塔を担い、いろいろとメディアに登場するだろう。

近年はプロ棋士の強さをコンピューターが凌いでしまって、状況が10年前と変わっている。将棋連盟が藤井聡太を新たなスターとして売り出す戦略がどれほど金儲けにつながるのか不明だが、最近の世間の様子を見ていると藤井聡太の提灯記事の影響を受けて多くの人が藤井聡太をスターと思っているようで、日本人は本当にスターを売り込む戦略の影響を受けやすいと思った。O 女性研究者の時も同様だった。

今後の活躍を期待する。


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