近江龍一、西原陽子(経歴)、山西良典 立命館大学は2017年度人工知能学会全国大会で5月24日に公表した論文で暗喩を用いて表現されている有害な文をフィルタリングする方法を提案したが、その中でpixivのR-18小説を作品URLと作者名をあげて紹介したため、批判が起こり人工知能学会が論文を非公開とした。報道によると検討のための非公開。立命館大学も事実確認しているようだ。pixivのツイート。
こういうケースは珍しい。論文は撤回になるのだろうか。作者名や作品URLは著作物でないので著作権侵害にならないだろう。ただ、内容の紹介の仕方が特定の作品を棄損するものだと非倫理的という点で撤回されるかもしれない。COPEのガイドラインによると「it reports unethical research」の場合は撤回が相当である。
例えば患者の同意や倫理審査委員会の承認を得ない研究や同意や承認を得ていないのに虚偽記載した論文は撤回される事がある。他にも内容が人種差別、性差別などになっていれば撤回されるのかもしれない。
ネットで炎上して報じられた論文というと昨年の江谷典子(Noriko Etani、えたに のりこ)のトンデモ論文以来かもしれない。この論文は現在も撤回されていない。
近江龍一らの論文が撤回され処分を受けるのかは不明。