大学の理系論文数は20年間伸びていない事が報じられた。ちょうど20年くらい前から競争原理が導入されて効果が期待されたが、論文数では結果が出なかったのかもしれない。一方で捏造などの不正や論文撤回は20年前から急増。先月にK研究室の事例を典型として紹介したとおり、過度な業績主義で研究室を運営して若手研究者が上からの命令で不正に手を染めてしまって、学界から追放されていくのはまずい。
研究機関の方は不都合な事を調査せず、研究者は不正なメガコレクションでごまかし、学術誌もその片棒を担ぐ不正。メガコレクションだけでなく、査読欺瞞とか捕食出版といった論文数をかせぐための不正が発生・急増。某記者の方から伺った話では、捕食出版の問題などは「こんな学術誌があってもいいではないか。」といって改善する気がないような人もいたらしい。