南野陽子 / 話しかけたかった 1987-5
南野陽子はアイドル時代、純真さをアピールして売っていく方針だったのではないかと思う。上は話しかけたかったという人気曲で、純真さを全面に出したような歌と演出。全身を白い装飾で統一し靴さえ白く、フリルと髪飾りを身に着けたお嬢様っぽい感じの女の子。AKB48のようなミニスカートなど御法度という感じ。
南野陽子はスケバン刑事2(1985~1986)でブレイクし、話しかけたかったをリリースしたのはアイドルとして全盛時代だったと言えるだろう。この曲をリリースしたのは1987年なので南野陽子が20歳の頃だが、歌詞や上の装飾、演出を見ても、もろに純真、うぶな女の子という感じで、歌で描かれている女子は20代ではないでしょう。だから当時20歳の南野陽子がオリジナルでこの曲をリリースするのは、少し年齢にギャップがあるのではないかと思うし、純真さをアピールする方針だと当時の年齢を考えても長く続けられないと危惧してしまうのだが、当時の男性たちには受けたようだ。とても人気は高かった。
当時20歳のアイドルに対して10代の純真さを売り物にする戦略は斬新な発想のような気もするし、ギャップのために売れない危惧もあると思うのだが、当てちゃうわけだし、芸能事務所の方針の考案をした人は本当にプロだよね。
南野陽子は当時純真さを磨けば光るという才能を持っていて、本人の努力と芸能事務所の戦略で見事に光り輝く宝石にしたのだろう。
さすがに今はそういう感じではないですが、今でも南野陽子さんは大変お美しいと思います。