格安SIMは広く認知され、UQモバイルやmineoなどのCMはよく放送されている。一昔前は大手キャリアの寡占だったモバイル通信業界もこれからは大きな競争になっていくだろう。
月額のスマホ代に関して大手キャリアと契約していた人が格安SIMに乗り換えた時に大幅に値段が下がって大きな節約になったという話をよく見る。ドコモなどの大手キャリアだと月額7000~8000円くらいの料金なのに格安SIMだと2000円くらいとか料金が大きく違う。格安SIMは料金の安さが一番の売りだろう。
一方でキャリアメールがない、近くに店がない、大手キャリアより通信速度が遅いなどのデメリットが存在するが、人によっては全く関係ないケースもある。例えばシルバー世代の人ならスマホなどをほとんど使っていないので3Gの携帯を今でも使っている人たちも多いはずだ。ドコモの3Gサービスが2026年3月末で終了するので、それまでに携帯を止めるかスマホに乗り換える必要があるが、仮に乗り換えたとしても高速で大容量の通信は必要ないだろう。モバイルの通信をほとんど使っていない人も多いのである。
調べた中では音声とデータ通信で最も安いプランはイオンモバイルが60歳以上の人限定で提供している980円(税抜)のプランだ。データ容量は200MB。音声通信とわずかなデータ通信のみなら、これで十分だ。ドコモなら最安値でも2980円(税抜)のプランでデータ容量は1GB。無意味に2000円も多く払うのはもったいない。シルバー世代ならスマホを短期間で買い替える必要もなく、データ通信もほとんど使わない。せいぜい近くに大手キャリアのように店がないのが不便かもしれないが、Webなどで解約の申し込みをしたりするのがそんなに難しくないとか他の家族が代わりにやるなら、全くデメリットはない。そういう人にとってドコモなどの大手キャリアと契約するメリットは何もないだろう。
ドコモは焦っているのか不適切な端末代の値引きで総務省から行政指導を受けた。これからは競争がもっと激しくなると思う。
動画サイトをみると格安SIMや大手キャリアのメリットやデメリットを解説した動画がたくさんみつかる。乗り換えを検討している人は参考にするとよい。