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Vanellope Meets Disney Princess | Wreck-It Ralph 2: Ralph Breaks the Internet (2018) Animation HD
ラプンツェルがヴァネロペに対してプリンセスかどうかを確かめるため「じゃあ一番大事な質問」(Now for the million dollar question、[1])といって以下の質問をした。
英語だと
"Do people assume all your problems got solved because a big strong man show up ?"
と言っている。
それに対して
ヴァネロペ "Yes, what is up with that ?" (そうよ、それってどういうわけなの?)
プリンセス一堂 "She is a princess."(彼女はプリンセスよ!)
ディズニープリンセスは童話のお姫様なので古典的価値観の女性像。女性は嫁ぐ男性によって幸福が決まり、王子様のような社会的地位がありお金持ちでハンサムな男性が理想。英語では"prince charming"と表現され、これは理想の男性という意味で使われる事がある。女性は全て夫次第で人生が決まり、幸福は全て夫である男性のおかげという価値観は本当に古典的なものだ。
かつてはそうだったかもしれない。例えば淀殿は秀吉に嫁ぎ、最後は大坂夏の陣で豊臣家と運命をともにした。女性は嫁ぐ夫と一蓮托生で自分では何も人生を決められないし、何の幸福もつかめない時代は確かに存在した。
シンデレラ、白雪姫、眠れる森の美女、ラプンツェル、赤ずきん、ヘンデルとグレーテルといったグリム童話は19世紀にグリム兄弟によって編纂された童話集で、19世紀でも古典的価値観だったかもしれないが、童話が作られた時代はもっと古典的価値観だっただろう。
前に紹介したはいからさんにとっては全く賛同できない考えだろう。
映画『 劇場版 はいからさんが通る 前編』特報【HD】2017年11月11日(土)公開
前に美女と野獣を題材にして”アニソン3 - 女性は結婚しなければ幸せでないか?”という記事を紹介した事があった。ディズニープリンセスが出る物語は古典的価値観をもとに作られたものだから、女性は男性と結婚して幸せになるという価値観で作られているかもしれない。こういうものを放映するとフェミニストやその団体から批判が出ることがあるかもしれないが、古典的童話なんだし現代的な価値観と区別して作品の良さを評価した方がいいのではないかと思う。はいからさんみたいなモダンな価値観をもとに古典的価値観の童話を鑑賞してはつまらないのではないか。
別にいいじゃないの、「男の人がいなければ何にもできない女の子」だとみんなに思われてたってさ。
参考
[1]"million dollar question"とは直訳すれば"100万ドルの質問"だが、クイズなどで正解すれば100万ドルもらえるような難しい質問などの意味で使われる。吹き替えの方では”一番大事な質問”と訳された。