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干支について

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干支は十二支だけを指す事もあるが、本稿では十干十二支を扱う。十干とは甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の事。十二支は子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の事。十干は五行(木、火、土、金、水)と兄(え)と弟(と)が割り当てられ、例えば甲は「きのえ」、丁は「ひのと」等という。兄が陽で弟が陰。もちろんこれは陰陽五行説からきている。干支はこれを組み合わせてできたもので、十干は10周期、十二支は12周期なので10と12の最小公倍数である60個ある[1]。十干や十二支は年、月、日、時刻、方角などを表す。

年の干支をどのように調べればよいか?私は次の方法を思いつく。

(1)西暦を60で割った余りで調べる。

干支は60年周期なので60で割った余りで分類できる。余りは0~59で、リンク先の表のとおりの干支になる。例えば剛力彩芽は1992年8月27日生まれで、1992 ≡ 12 (mod 60)だから、リンク先の表を参照すると剛力彩芽の干支は壬申(みずのえさる)となる。

(2)西暦を10で割った余りで十干を、12で割った余りで十二支を調べる。

十干は10周期なので10で割った余りで、十二支は12周期なので12で割った余りで分類できる。十干は余り=西暦の一の位だ。分類は次のとおり。

十干   甲(4)、乙(5)、丙(6)、丁(7)、戊(8)、己(9)、庚(0)、辛(1)、壬(2)、癸(3)
十二支 子(4)、丑(5)、寅(6)、卯(7)、辰(8)、巳(9)、午(10)、未(11)、申(0)、酉(1)、戌(2)、亥(3)

例えば武井咲は1993年12月25日生まれで一の位は3なので癸、1993 ≡ 1 (mod 12)なので酉[4]。つまり癸酉(みずのととり)。1歳違いの剛力彩芽の干支が壬申だから、これと一つずれた干支になっているのは当然だ。

どちらか扱いやすい方で扱うことをお勧めする。

戊辰戦争(1868年)や辛亥革命(1911年)が戊辰、辛亥というのは起きた時の干支がそれらだったから。1966年は出生数が低下したがこれは丙午(ひのえうま)の影響。丙午生まれの女性は気性が激しく夫を短命にするという迷信は江戸時代に丙午の年で火災が多かったという迷信が八百屋お七が1866年丙午生まれとされた影響で女性の結婚に関する迷信として広まったらしい[2][3]。甲子園は1924年にでき、その年が甲子(きのえね)だったので甲子園としたという甲子園がある地名も甲子園

干支はいろいろなところに表れている。

参考
[1]例えば一袋10個のみかん袋の山から皿Aにみかん袋を置く。一方で一袋12個のみかん袋の山から皿Bにみかん袋を置く。A,Bの皿の上のみかんの数が等しく、かつその数が最小の時は何個か?という問いの答えが10,12の最小公倍数である60個となるのは簡単にわかるだろう。以下、120、180といった公倍数の時に皿の上のみかんの数が等しくなる。これと全く同じ考えで干支は60個あり60年周期である。60歳を還暦というのは生まれた時の干支にかえるから
[2]丙午 wikipedia 2014.10.29
[3]辞書によると八百屋お七は1668年生まれで丙午ではなく戊申(つちのえさる)である。
[4]12の倍数は3かつ4の倍数。3の倍数、4の倍数の判定法を使っても判定できる。(A)「各位の数字の和が3の倍数⇔3の倍数」、(B)「下2桁の数が4の倍数⇒4の倍数」という関係がある。証明は次のサイトを参考その他の倍数判定サイト)。1993の一の位は奇数なので12の倍数でない事は明らか。(A)(B)を満たす一番近い数を探すと1992。その一つ後だから1993 ≡ 1 (mod 12)。つまり酉となる。


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