奇皇后の第15回を見た。私はタナシルリとワンユのやり取りが一番好きだ。今日は小さな宴会の後にタナシルリの前を素通りにようとしたワンユに対してタナシルリが話しかけお互いに会話がするシーンがあった。
タナシルリ「どうしてあの晩の仏塔での無礼な振る舞いを謝らないのですか?それが文武兼ね備えた方のすることですか?」
ワンユ「廃王の頬を叩くのが元のやり方なのですか?皇后様の方こそ謝罪なさるべきです。」
タナシルリ「あの時はワンユ公だと知らなかったのです。」
ワンユ「私もあなたが皇后だと知らなかったのです。故意ではないのですから、このことはお互い水に流しましょう。」
ここに嘘があります。皆さん気がつきましたか?私の好きな14回のタナシルリとワンユの出会いのシーンを思い出してください。仏塔でワンユを見かけた時にタナシルリは何と言っていたでしょう?「廃位となった王とはあの人のこと?」と心の中でタナシルリは言っていましたね。仏塔でワンユをひっぱ叩いた時すでにタナシルリはワンユが廃王だと知ってたんですね。「あの時はワンユ公だと知らなかったのです。」というタナシルリの言葉は嘘です。ワンユが廃王だと知っていてひっぱたく。これを故意にひっぱたくといいます。ワンユは故意に嘘をついたわけではないですが、タナシルリは故意に嘘をついたのかワンユに反論されて焦って忘れていたのか?少なくともワンユが廃王と知っててひっぱたいたんですね。ワンユの論理だとタナシルリは謝罪しなければならないのでしょう。第14回のタナシルリとワンユの出会いのシーンはワンユを見たタナシルリが鈴のようなものを鳴らした後に仏塔の裏の方に隠れ、花子とアンでいうところのパルピテーションを感じて胸に手をあてるシーンがありました。ときめくシーンで好きなんですがね。
第15回の小宴会のタナシルリとワンユの会話も好きです。
タナシルリ「噂ではワンユ公は粗暴で大変な女好きとか。」
ワンユ「皇后様のおっしゃる通りです。戦場で戦えば獰猛になり、酒の席で美女を見れば心が高鳴ります。(この時にタナシルリを見つめる。)」
タナシルリ「この人ったらなんて大胆な。」(心の声、恥ずかしがる表情のタナシルリ)[この部分は別なスクリプトを見ると、"えっ、それって私の事を言ってるの?"というセリフ。]
要するにワンユはタナシルリが美人で心が高鳴りますと言い、それに対してタナシルリはポッとなったんですね。皇太后が言うように、これはタナシルリの攻撃に対するうまい切りかえしでワンユは全くそういう気はありません。第14,15回を見て皆さんわかったでしょうが、タナシルリは内心ワンユの事が好きです。第17回で影絵を鑑賞するシーンがあるのですが、タナシルリの方は「ワンユ公は私に・・・」と言うシーンがあります。それは15回でワンユが述べた事を誤解したのか原因は不明ですが、ワンユが好きなタナシルリは完全に勘違いしています。