平成25年度11月場所は稀勢の里が13勝し準優勝ながら来場所は綱とりになるという(関連)。なぜ1回も優勝してない稀勢の里が来場所綱とりなのだろう。第60代横綱双羽黒が一度も優勝せず廃業した汚点から昇進基準が厳しくなり2場所連続優勝の原則が厳しく適用されてきたのは有名だ。
それだけではなく小錦、曙、武蔵丸といった有力な外国人力士が台頭してきたことも横綱昇進基準が厳しくなった原因という見方もある。要するに外国人差別で、外国人に横綱になってほしくないから昇進基準を厳しくしたということだ。外国人だけを不利に扱うと差別と批判されるから、日本人の昇進基準も反射的に厳しくなった。
そのために昭和までなら確実に横綱に昇進できたと思われる力士も横綱になれなかった。具体的には小錦、魁皇といった人たちだ。貴乃花のように横綱にはなったが、これらの事情が原因で昇進が遅くなり昇進最年少記録の更新ができなかった力士もいる。もし基準が変らなかったら貴乃花は横綱を含めて昇進の最年少記録をすべて更新していただろう。貴乃花ファンは横綱昇進基準の難化を不満に思う人が少なくなかったと思う。
一番不利益を被ったと思うのは小錦だ。以前も記事を執筆したが、なぜ小錦があれほどの成績を残しながら横綱に昇進できなかったのだろう。昭和までの基準なら確実に昇進していた。上の原因で小錦は外国人初の横綱昇進という名誉を逃してしまった。当時も小錦が横綱になれないのは人種差別が原因ではないかと世間で騒がれた。
私は1度も優勝していない稀勢の里が来場所綱とりになる現実を見ると、外国人差別は本当だと思う。双羽黒廃業事件等を考えれば優勝したことのない力士に綱とりの話が出ることは考えられない。平成21年(2009年)5月場所で、14勝1敗で優勝した日馬富士に対して『同場所千秋楽翌日の5月25日に行われた横綱審議委員会で、近年の相撲内容や昇進直前約3場所までの成績をあまり重視せず、2場所連続優勝の昇進内規を形式的に適用して横綱昇進を判断してきたことへの批判があったためか、横綱昇進の話題がほとんど上がらず、鶴田卓彦委員長は「いきなり綱取りを論じるのは早い。(5月場所の)稀勢の里戦のような立合いの変化は評価できない。綱取りには今場所以上の成績も求められる」と述べ、無条件での横綱昇進を却下した[1]。
また、内館牧子委員も「綱取りはまったく話題にならなかった。稀勢の里戦の変化はがっかりした。2場所連続で優勝すれば横綱昇進というのであれば横審はいらない」と発言し、2場所連続優勝で無条件に横綱昇進を決めることに対して否定的な見解を示した。[2][3]』
平成21年5、7月場所は東西に朝青龍、白鵬という横綱がいて、日馬富士に対して通常の2場所連続優勝ですら横綱にさせないという見解を横審が示していながら、東西に白鵬、日馬富士という横綱がいて、1度も優勝していない稀勢の里がなぜ来場所の綱とりになるのか。平成21年7月場所の日馬富士と比べると昇進基準が違うのは明白だ。
1度も優勝していない稀勢の里が来場所綱とりになるのは、興行上の理由による日本人優遇が理由だ。それは外国人差別も意味する。つまり、日本人横綱がいないとお金が儲からないから日本人である稀勢の里は基準を甘くして横綱にしてやろうという思惑があるに違いない[4][5][6]。稀勢の里は大関昇進の時ですら3役で3場所33勝という基準をクリアーせず昇進した。その理由の一つは日本人大関が少なかったので興行上昇進させたかったのだろう。特に昇進が決まった2011年11月場所は同年に八百長問題が浮上して経営的に大きな損失を被ったので日本人大関誕生の興行上の必要性は高かった。
日本相撲協会や横審は明らかに外国人差別をしている。興行上の理由で日本人力士の昇進を甘くするなら外国人力士も同様でなければならない。また稀勢の里は横綱の地力を持っていない。そのような人物を興行上の理由で横綱にしても本人が不幸だ。
無論、協会や横審は外国人差別を否定するだろうが、八百長と同じで世間はそれほど愚かではなく、協会や横審が外国人差別をしていることをきちんと見抜く。八百長や野球賭博、時津風部屋力士暴行致死事件、大麻問題など近年の不祥事続きで協会の信用は大きく失墜した。
11月場所14日目白鵬-稀勢の里の取り組みは稀勢の里が上手投げで勝つと観客は異例の万歳。これはネットで話題になった。
観客の万歳は7:00頃から
協会や横審や観客は公正な扱いをしないとまずいと思う。
参考
[1]どこまで厳しくなる?横綱昇進条件 " - 大相撲 2009年7月号 p64 読売新聞社
[2]”【大相撲】横審、日馬富士「来場所の綱取りは厳しい」" - 産経ニュース(web) 2009.5.25
[3]横綱 wikipedia 2013.11.24 閲覧
[4]双羽黒廃業事件以降守ってきた2場所連続優勝の慣例を壊しても稀勢の里を横綱昇進させることには議論をよぶだろうという報道もある。今年の7月場所でも5月場所以前に優勝したことのない稀勢の里の綱とりが日本人横綱誕生の必要性から浮上したが、7月場所で11勝4敗で終わった稀勢の里に対して横審の『内山斉委員長(78)は稀勢の里の綱獲りに関して、「白紙」としながらも、「(来場所)全勝優勝したなら内容次第では…。日本国民の願いじゃないかというのもありますし」と含みをもたせた。[5]』基準を甘くするのが日本人横綱欲しさのためであるのがみえみえだと報じられた[5]。
[5]"日本人横綱欲しさが見え見え! 横審が稀勢の里の綱獲り継続に含み" リアルライブ 2013.7.23
[6]"稀勢の里 Vなしでも昇進ある 横審 異例の見解" スポニチ 2013.5.28
この記事や関連記事によると今年7月場所の稀勢の里の綱とりは14勝くらいなら、優勝しなかったとしても横綱昇進があり得たという。双羽黒廃業事件で1度も優勝したことのない者を横綱にしたことをあれだけ批判されたのに、このような考えが出てくるのは非常に驚きである。日本人横綱が欲しいためにここまであからさまに日本人優遇をするのは非常に不公正である。