STAP細胞事件で「チームに紛れ込んだブラックスワンを見破れるか」という事が大きな教訓となった。ブラックスワンというより癌だ。要するに研究不正を行う悪質な人物の事で、小保方晴子が典型。共著者には責任があり、特に筆頭著者と責任著者は自分が研究不正を行っていなくても責任を負うことがある。ストーリーに合う都合のいいデータを次々ボスに提出し、論文を発表したが捏造で大問題となったのがSTAP細胞事件やスペクター事件。他にも藤井善隆、上原亜希子、藤村新一、アニリール・セルカン、ハンス・ゴッティンガー、松原弘明、北川浩史、森口尚史、森直樹、金美善など悪質な研究不正を行った人物は数多い。
これらの人物は倫理意識が欠如し、研究遂行が極めて異常。倫理教育の強化が指摘されているが、残念だがこれらの人物には全く効果がないだろう。金美善は研究倫理のフォーラムで倫理を説く側だったが悪質な研究不正を行った。こういう人物は恐ろしくて共同研究するのは無理だし、できる限りチームに加えない事が重要だ。ハンス・ゴッティンガーや森口尚史は不正が発覚して大きな社会的制裁を受けたのに、その後も懲りずにまだペテンを続けている。改善させられるなら、それでもいいが金美善、ハンス・ゴッティンガー、森口尚史等の言動を見ると倫理教育等で改善させるのは難しいと思う。切り捨てないと改善できない点は癌と共通する。
笹井芳樹の例を見ると、大きな成果を発表したいという欲望のために間違い等を故意に見逃して論文を発表し、藤井善隆事件では不正を故意に見逃して放置した。共同研究者がこのような態度を改め、相互に研究発表資料をチェックし議論を行えば、研究不正を防ぐ可能性が高くなる。研究は性善説で行うというのは、もう改めた方がいいかもしれない。特に癌となる研究者をきちんと見破る事は自分や共同研究者を守る上で重要だ。
日本では不正を見逃す、黙認するといった悪い慣習があるが、そういう態度を改めて不正の改善に努めないと酷い事になる。一方で、不正を指摘するとパワハラ等の嫌がらせを受けるといった事も必ず改善しないといけない。パワハラは例えば富田真理子の例。
藤村新一は考古学、ハンス・ゴッティンガーは環境経済学者なので、癌となる研究者は分野を問わず、いろいろなところに潜んでいる。STAP細胞の調査報告で言われたように自分のところは大丈夫と思わず、日常的に気を付け、対策を続ける事が重要だ。