未解決研究不正事件はいくつかある。その一つは小室一成(東大循環器内科)の疑義。小室一成はディオバン事件の一つであるVARTの責任者で、千葉大学から公式にデータ操作の可能性を認定され、一部の論文が編集者による強制撤回となった。他にも基礎研究の論文に多数疑義があり、千葉大学に告発されたが、現在どうなっているのか不明。とっくに終了していても良いころだ。
東大医学部は小室一成を庇うつもりで、一切研究不正を認めていない。小室一成はやっとの思いでつかんだ東大循環器内科教授の地位を手放したくはないのだろうし、医学部内で擁護する教授たちがいるのだろう。私は東大医学部の内部関係を全くわからないが、何か不適切な事があるのだろうか。前に東大医学部の現役学生が公開質問状を出して報道された事がある。東大医学部に不祥事が続いた事が原因だ。
小室一成の事件に限らず、未解決研究不正事件は黒を白にする、規則違反、隠蔽等の不公正な行為がよくある。そういう態度で事態を長期化させ、ひたすらだんまりを決め込んで世間が忘れるのを待つ。加藤茂明氏や土佐幸雄の例と違う事が多い。最近はPubPeerでも著者の回答が珍しくないので、著者の説明責任が果たされる流れになってほしい。