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未解決研究不正事件は最低でも訂正、撤回を行う必要がある!

最近、岡大が研究不正の告発者を解雇にする方針に対して報復ではないかと報じられた。こういう例をみると、研究不正の追究はネットで匿名で行うしかないように思う。また、研究機関が腐っていると結局何も改善しないまま放置されると思った。

まず、研究不正の追究をネットで匿名で行うしかないという点は、研究機関の方が嫌がらせ、懲戒処分等で告発者に害悪を与えるなら、顕名通報等とてもではないが無理だろう。暴力団相手に一般市民が立ち向かうようなものだ。もちろん、研究機関としては表向きに報復等による対処だと言うはずがない。しかし、それは人工衛星の打ち上げと大嘘をついてミサイルの発射をした北朝鮮の口実と同じで、確かな根拠もなく表向きの理由を信用する方が間違いだ。表向きは適切な理由で懲戒処分や雇い止めをして上や被告発者に逆らった人物に報復し追い出している実態は存在する。前に問題点を執筆した

匿名でネット告発するしかないと言ったが、昨年のSTAP事件では匿名告発者もネットで理不尽な嫌がらせをたくさん受けた。まるで不都合な事は黙っていろという感じだった。

岡大の事件は黒を白にするような調査が行われたと一部で指摘され、再調査する事が求められているが、残念ながら再調査せず、不正が認定される事はないだろう。なぜなら、調査する側が不正を認めようとしていないから。黒を白にする調査はそれを端的に示している。最初から不正を認定するつもりがなく、形式的に調査を行って不正を否定し、告発者を懲戒処分、解雇して追放。研究不正の隠蔽と報復が平気で行われてしまっている。だから、このような研究機関に再調査を求める事自体がそもそもバカバカしい事かもしれない。

だから、文科省や学振に何とかしてほしいと訴えても「研究機関に任せているから」と丸投げ回答され、何の解決にもならない。それに研究機関は研究不正の規則やガイドラインを守らない事がある。昨年の理研が一次調査後に残ったSTAP論文の疑義を規則に反して調査しようとしなかったし、第二次調査委員会も生データや実験ノートがなく疑いを覆せない時は不正とみなすというガイドラインを無視して、O 30代女性研究者の不正認定をいくつも避けた。

以上の事から第三者調査機関や拘束力のある規則を作るべきだと提言したが、実現の気配はない。また、昨年のSTAP事件第二次調査委員会は完全な第三者員会だったが、それでも上のような対応で、「裁判は困るから、明確な証拠のあるものだけ不正を認定してほしい」という理研上層部の影響を強く受けた調査だったと言わざるを得ず、単に構成員を第三者にするだけでは不十分で、高度に独立、中立性を実現しないと公正な調査は難しい。

上の事は実現する気配がなく、結局のところ現状は研究機関がでたらめだとどうしよもない。岡大の事件は解雇までされれば裁判になるだろうし、そこで研究不正の有無が争われるかもしれないが、某学長の事件を見ると、ただ泥沼の争いが長期間続くだけで、何の改善もない状況になるのではないかと思う。某学長の裁判を見ると、地裁も高裁も裁判官の判断が不当で、現状の立証責任や証明度等の訴訟上の問題もあると思うが、裁判官の科学的能力の著しい不十分さのために不当な判断になっていると思う。だから、私は学術の問題を裁判で争うべきではないと思う。

岡大の事件は上の理由から、研究不正が未解決のまま泥沼の争いが続くと予想する。未解決研究不正事件は上の某学長の事件など他にもたくさんあるが、不当な調査、規則無視などの理不尽な扱いで放置され、被告発者はだんまりを続け、不正な業績でポストや予算を獲得し続けるのだろう。それは不正をやった方がおいしい思いをするという事にもなるから、絶対に認めるべきではないが、研究機関の上の態度を見ると、そういう事を容認していきましょうと言っているように見える。学術界は暴力団と同じようなところか。

せめて訂正、撤回をやる必要があると思うが、それさえやっていない悪質な研究者さえいる。そこまで周りの損害を考えず、自分たちの利益や保身のためだけに行動する事を貫き、それを容認する個人や団体をどうすべきか?皆さんはどう思われますか?


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