足立勝(Masaru Adachi、処分公表時49歳、現在約55歳、植物生理学、経歴1、経歴2、関連)元宮崎大学農学部准教授が報告書を捏造し、懲戒解雇された。現所属不明。
捏造報告書
足立勝 「スイートピーポリフェノールに関する安全性評価・機能性の動物実験」
経済産業省地域資源活用型研究開発事業「宮崎県産スイートピーの未利用部分を原料とした機能性製品の開発(平成19年度及び20年度)」の成果報告書 第5章 2009年3月
不正公表日 2010年9月3日
不正確定日 2010年8月26日
懲戒処分日 2010年11月25日
処分公表日 2010年11月25日
捏造の態様 調査概要参照。担当した13の実験項目中6項目で裏付けとなる資料提出なし。
発覚の経緯 2009年9月7日に宮崎大学教員が足立勝は実験を行った形跡がない旨を告発。
不正の原因、動機 「被申立者である教員のモラルの欠如と受託した研究の実施状況の把握が十分でなかったことに起因する」。(調査概要より)
成果報告書は査読付き論文ではないが、その捏造でも懲戒解雇になった。足立勝は実験を行った形跡がない旨の告発に対して外部で実験し資料が届かないと弁明したが、実験データ等を提出しなかったから捏造と言われても仕方ない。文科省ガイドラインでは捏造を認定するのが規定。菅沼龍夫学長(当時)はデータの改ざん・盗用を確認したわけでなく、実験データ等の提出がなかったので捏造と認定したと言い訳がましく述べたが、捏造だから確認できなかっただけだろう。
報告書の捏造で懲戒解雇になったのは山崎雅英(元金沢大学医薬保健研究域医学系講師)。捏造したデータをもとに報告書を作成し学振から公的研究費1964万円を不正取得(関連)。山本博・研究域長(当時)と松井修・医学系長(当時)は口頭注意。
海外ではBrandi Blaylockがポスター発表、ラボミーティング、プログレスレポートで捏造、改ざんを行った。
査読なし論文の捏造、改ざんでも懲戒解雇等の厳しい処分になる事がある。絶対に捏造、改ざんしてはならない。