小保方晴子氏の博士論文について早稲田大学調査委員会は「多数の問題箇所があり、内容の信ぴょう性、妥当性は著しく低い。審査体制に重大な欠陥、不備がなければ、博士論文として合格し、博士学位が授与されることは到底考えられなかった[1]」と認定。序章の剽窃も認めた。しかし製本版の博士論文は「小保方リーダーが誤って下書き段階の論文を提出した過失によるものだとし」、バイオ系会社から画像剽窃した製本博士論文のFig10の疑義は過失であり不正と認めなかった。さらに序章の剽窃は学位授与との因果関係はなく博士号の学位を取り消す行為には該当しないと判断したという。
早大調査委員会は黒を白と判断した。不公正極まりない。下書きの博士論文を誤って製本版として提出する人はまずいない。世間で大々的に報じられコピペが話題になったし、ある調査では2014年上半期のお騒がせランキング1位になってしまい甚大な批判が集まっていたのに、下書きを提出したというあからさまに不自然な弁明を受け入れるなんて!どこまで腐ってるんだ!それに序章とはいえ剽窃を約20ページ分も行って何の責任もなかったら余りに不適切。それに小保方晴子氏が主張する完成版の博士論文は今年の2014年5月27日に郵送で提出されたもので、電子ファイルは同年6月24日に送られたもので、メール送信時刻の1時間前に更新履歴があったという。完成版博士論文を事後的に捏造した疑いも拭えない。Fig10は捏造にも該当する疑義だったが今年5月提出の博士論文では削除されており、下書きを誤って製本として出したという小保方氏の弁明が通り過失で処理された。そんな都合のいいことが起きるのは不自然ではないか。
それに小保方氏の供述に疑問がある。小保方氏はWSJに対して「現在、マスコミに流れている博士論文は審査に合格したものではなく下書き段階の物が製本され残ってしまっている」(WSJ 2014.3.14)と回答。調査委員会の文章によると小保方晴子氏は博士論文の草稿を誤って大学に提出したと言及されている。果たして審査の対象となったのは草稿なのか、それとも別のものなのか。審査の対象となったのが草稿だとすると小保方晴子氏の供述には矛盾がある。
序章の剽窃は認定されているのは完成版と草稿のどちらも同じ不適切さがあるからだろう。Fig10の剽窃・捏造、レファレンスの剽窃は過失と判定されたので、調査委としては草稿を審査対象としたと考えているように思う。もし完成版が審査対象ならFig10やレファレンスの剽窃は過失にすらならない。この見解に従うと小保方氏のWSJへの回答は嘘ということになる。小保方晴子氏の説明を聞きたい。
理研は不正の隠蔽に走ったからCDB解体まで提言された。まさか早稲田大学もそんな行動をするとは。日本の研究機関なんて完全に終わっている。
この件は後世のために絶対に改善しなければならない。