サイエンス誌がスウェーデンのUppsala UniversityのOona LönnstedtとPeter Eklövの論文を撤回した。論文は微小プラスチックごみが稚魚の成長に悪影響を及ぼすという内容。
2016年12月にExpression of Concernが出され、2017年5月3日に撤回された。
撤回理由は
(1)実験に対する倫理承認の欠如
(2)論文で報告された実験のオリジナルデータの不存在
(3)実験がいかに実施されたかに関する広範な透明性の欠如
サイエンスのニュースによると実験を実施したOona Lönnstedtが十分な期間実験を実施した施設にいなかった事が疑われた。実験の実施が不可能であるから捏造が疑われた。調査でオリジナルデータの不存在、実験方法の広範な不透明さが明らかになったので捏造だった。現在でもUppsala Universityの調査は続いているようだ。
Oona Lönnstedtはプロフィールによると2009年にオーストラリアのJames Cook Universityで学士を得たので、1986年頃の生まれ。不正行為時が約30歳、現在約31歳。約30歳の女性が著名学術誌で捏造をしてしまった事件というと小保方晴子を思い出す。著名学術誌ではないが、別のO 30代女性研究者の捏造も約30歳の時だった。
共同や朝日も報道した。国際的に騒がれているのかもしれない。不正の動機はおそらく名声や地位、予算が欲しかったのだろう。Oona Lönnstedtらは調査結果に同意していないようだが、実験が不可能などの証拠が出てしまうとアウトだ。
O 30代女性研究者のような事件は他の国でもあるんだなー。