田邊清男(Kiyoo Tanabe、経歴、産婦人科学)元東京歯科大学川総合病院産婦人科教授、木戸進(Susumu Kido、経歴、産婦人科学)元東京歯科大学川総合病院産婦人科助手が論文を盗用した。論文の撤回や懲戒処分を確認できない。
田邊清男は現在練馬総合病院産婦人科長。2009年6月25日付で東京電力病院長(写し、東京電力病院は2010年10月1日に売却発表)。2007年3月1日時点で日本産婦人科医会常務理事。年齢不明。
木戸進は現在聖ローザクリニック戸塚分院院長、本院常勤医。1981年慶応義塾大学医学部卒なので、遅れなしなら、盗用公表時約46歳、現在約60歳。医学部は通常浪人生の方が多いと思うので、もう少し年上の可能性が高いと思う。
田邊清男、木戸進 「喫煙による健康障害と禁煙による効果―妊産婦・胎児・幼児」 日本医師会雑誌 第127巻第7号平成14年4月1日号 p1059-1062
盗用報道日 2002年4月18日頃
盗用認定及び処分日 不明。処分があったかも不明。
発覚の経緯 盗用元の著者である三條典男氏(三條医院院長)の告発で発覚。
盗用の態様 類似点が極めて多いと公表。詳細不明。
不正の原因、動機 不明。
朝日新聞。
この事件については情報がほとんどなく全くわかりません。盗用はあったが、田邊清男と木戸進の医師としてのキャリアにはほとんど影響しなかった感じがする。特に田邊清男はエリートで、盗用発覚後も東京電力病院長や日本産婦人科学会常務理事を歴任した。しかし、木戸進の経歴をみるとアカポスとしては昇進や栄転が全くなかったので、アカデミックの世界では追放されたのかもしれない。
それにしても盗用公告(写し、関連-写し)を見ても盗用論文を撤回、削除した事が確認できないが、もしかして盗用を公告しただけで掲載し続けているのか。そうならば非常にまずいと思う。そういう例は見た事がないので、たぶん撤回、削除されたと思うが、どうなっているのか。
再発防止に努めてほしい。