研究不正は同じ人物が繰り返す事が多い。日本だと藤井善隆や上原亜希子等。米国だとジョン・ダーシー等。不正の態様をみると、非常に量が多い事に驚く。
最近黒木登志夫氏の著書で撤回論文数は撤回ランキングの順位のべき乗になる事が紹介された[1]。これは同じ人物が研究不正を繰り返す事が多いという事の表れだと思う。悪質さが著しかったので、私はこの現象は研究者個人の倫理意識の欠如が原因だと思っていた。それもあると思うが、他にも要因があるのだろうか。
[1]では研究不正は早期発見が重要と紹介された。覚せい剤の依存症のように研究不正を繰り返す様になる前に早期に発見して防ぐ事が重要だと研究不正の態様を見て感じた。藤井善隆の世界記録捏造も筑波大学や上司が適切に対処していれば防げた。
早期防止のためには不断から研究のチェックをする事が重要かもしれないが、ジョン・ダーシーのように不正が見つかってもさらに続けた人もいたので、早期発見しただけでは不十分な事もあるが、何もしないよりはいい。
ジョン・ダーシーのような人はどうすればよいか・・・。いい方法を知っている方はいますか?
参考
[1]黒木登志夫 「研究不正 科学者の捏造 改竄 盗用」中公新書 2016年4月25日発行